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妊娠がわかって体にも
色んな変化があらわれる妊娠初期。
あれ、体温が下がった…
妊娠初期って高温期のはずなのに…
高温期が続くはずのに
体温低下を経験されるママも少なくありません。
通常とは違うこの体温の変化。
なぜ、このような体温変化が起こってしまうのか?
今回はその原因、理由を詳しく解説いたします。
また、体温の変化をみること、
基礎体温をチェックしていくことは
自分の体の状態を把握することにとても役立ちます。
妊娠判明後も基礎体温を測っている方、
これから基礎体温を測ろうと思っている方もいるかもしれません。
基礎体温の計測を習慣にすると、
妊娠初期の今だけでなく、出産までのマタニティーライフの
強い味方になってくれるはずです♪
また、「次の赤ちゃん」
のときにも、とっても役に立ちますよ。
「基礎体温、普通はどんな風に変化するの?」
「妊娠した時、基礎体温はどうなるの?」
「正しい基礎体温の測り方は?」
「基礎体温の変化から病気など分かるの?」
といった基礎体温の基本的な知識についても、
あわせて詳しく解説いたします。
妊娠中の体温とその変化について、
ぜひ参考にしてください!
基礎体温とは
妊娠初期の体温低下を説明するにあたり、妊娠前、後でどのように体温が変化していくのか。
「基礎体温」についてを知っておいた方が、
根本的な原因や、体の状態を把握することができます。
そこで、まずは、
基礎体温についてを簡単に説明してまいります。
基礎体温とは…
「朝、目が覚めて起き上がる前の
1番最初に測る安静時の体温」のことを指します。
なぜ、起床後すぐなのかというと、
人は起床後すぐの体温が1番低いからです。
体温は、ほんのささいな行動などで変化します。
でも、毎日全く同じ状況下で測るのは無理ですよね。
だから「起床後すぐの1番低い体温」としているのです。
女性の基礎体温は、通常、
約0.3~0.5度間隔で変化しています。
この変化は、
女性ホルモンの分泌によるものです。
女性ホルモンは大きく分けて2種類あり、
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
があります。
この2つ分泌量のバランスにより
体温も変化しているのです。
そして、
この体温の変化には一定のリズムがあります。
しかし、妊娠や病気、ストレスなどにより、
通常とは異なるリズムや変化となるのです。
ですから、基礎体温を測ることは、
自分の身体の変化にいち早く気付く目安
になります。
基礎体温グラフとその見方
基礎体温は・月経期(生理)
・卵胞期
・排卵期
・黄体期
という、4つの期間に分かれています。
このように、
・月経期~排卵日までが体温が低い「低温期」
・排卵日後~黄体期までが体温の高い「高温期」
になります。
通常はこの体温の変動リズムを繰り返します。
そして、最も妊娠しやすい期間は、
低温期と高温期の境い目となる排卵日前後の「排卵期」です。
妊活中の方は、
これを目安にすると良いわけですね。
また、最も妊娠の確率が低いとされているのは、
黄体期の後半~月経期前半です。
ですが、これは基礎体温のリズムが
安定している方に限ります。
また、100%妊娠しない
というわけではありません。
あくまで、
その確率が低い時期と思っておくと良いでしょう。
基礎体温の変化
では、妊娠すると基礎体温はどのように変化するのでしょう。先に説明したように、
通常は低温期と高温期を繰り返します。
ですが、妊娠をすると低温期にならずに
高温期が続き、月経期(生理)が来ません。
個人差はありますが、約37度前後の体温が続きます。
このように、高温期が21日以上続き、
生理が来なかったら妊娠の可能性大です。
しかし、中には高温期が続いているのに、
生理のような出血が来たという方もいます。
この場合、生理ではなく、
「着床出血」と言われる妊娠初期に起こる出血も考えられます。
着床出血の場合、
・出血がすぐ止まる、
・茶色のおりもののような出血が少量ある
などが多く見られます。
妊娠初期の出血には、様々なケースがあり
こちらの記事でも紹介しています。
>妊娠初期の腹痛と出血。赤ちゃんは大丈夫?14の簡単チェックシート
>妊娠初期の出血。茶色の血と出血量の意味?3つの原因と対処法
いずれにせよ、高温期が続く場合は、
妊娠検査薬での判定や、
産婦人科へ受診することが必要です。
妊娠初期に体温が下がる6つの理由
ここまでは、基礎体温の基本的な仕組みを説明しました。
妊娠初期は基礎体温が高くなり、
それが続くことが分かりましたよね。
しかし、
高温期が続くはずの
妊娠初期に体温が低下した!!
ということが起こった時、
「一体、何が原因なの?」
「そのような時は、どうすればいいの?」
といった疑問や不安を解消するため、
考えられる6つの理由を解説していきます。
ここで紹介する理由を参考に、
もし心配なことがあったら、
かかりつけの産婦人科医へ相談しましょう。
1. 計測ミス
最も多くあるのが、計測ミスです。
いつもと同じように測っているつもりでも、
寝ぼけて少し計測位置が違った…
なんてことは考えられませんか?
この場合は、翌日に正しく計測すれば、
また高温期の体温になっているはずです。
基礎体温の正しい測り方は、
次章でくわしく説明していますので、
確認の意味をふくめ、ご覧ください。
2. 睡眠不足
これも、体温低下のに多く見られる原因の1つです。
睡眠が不足する状態になると、
体のホルモンバランスが崩れ、基礎体温が安定しなくなってしまいます。
また、体温が1度下がると
カラダの免疫力が約30%ダウンします。
逆に体温が1度あがると
免疫力は5~6倍もアップするのです。
睡眠不足は百害あって一利なし。
基礎体温を安定させるために
一時的に睡眠時間を多く取るのではなく、
毎日、十分な睡眠時間を確保できるよう
生活改善をはかるようにしましょう。
しっかり睡眠をとって、
正しく計測すれば、高温期の体温に戻っているはずです。
3. ストレス
ストレスの影響によっても体温は変動します。
特に妊娠初期のお母さんは、
身体も心も不安定な時期で、
とってもストレスを感じやすくなっていますよね。
そんなストレスから
体温が変動してしまったことも考えられます。
4. 受精卵の着床によるもの
受精卵の着床時に
一時的に体温が下がることがあります。
これは「インプランテーションディップ」と
呼ばれていて、妊婦さん全体の約20%位に
見られる症状だと言われています。
これ自体、問題のない症状ですので、
不安になったり、心配する必要は全くありません。
1~2日ほど、体温が低下しますが、
その後、また高温期の体温へ戻ります。
5. 流産
妊娠すると、赤ちゃんの成長に必要な
女性ホルモンの分泌の影響で高温期が続きます。
これは通常、妊娠初期の間は続きます。
ですが、流産となると、
このホルモンの分泌がストップします。
ホルモンの分泌が終わると高温期も終わることから、
急な体温の低下は流産の可能性も考えられるのです。
しかし、体温が低下したからといって、
全てが流産というわけでは決してありません。
まずは…
・出血、腹痛、お腹の張りなど…他の症状は出ていないか。
・つわりが止まっていないか。
をチェックしてみて下さい。
これらの症状もある場合は、
至急、医師の診察を受けましょう。
また、こちらの記事で妊娠初期の流産の兆候について、
くわしく解説しています。
>妊娠初期の流産。その兆候と症状とは?赤ちゃんを守る10の予防策
あわせて、参考にしてみてください。
そして、もし、こののような症状はなくても、
体温が下がったまま戻らなかったら、
かかりつけの産婦人科医へ相談するようにしましょう。
6. 安定期になった
妊娠初期は高温期が続きますが、
妊娠中期に入ると体温は下がります。
これは、赤ちゃんがお腹の中で安定した証拠で、
これが安定期といわれるものです。
妊娠後につわりがあった方も、
このころには、症状が軽くなっているケースが多くみられます。
安定期は、個人差はありますが、
およそ妊娠14週前後からになります。
基礎体温の正しい測り方とポイント
では、ここからは基礎体温の正しい測り方を紹介します。「計測ミス」による体温低下、
うっかりミスによる体温低下(勘違い)も多くなっています。
また、
「基礎体温が安定しない」
「妊活の為に基礎体温を測りたい」
などといった方に…
正しい基礎体温の測り方を学んで、
ぜひ、これから実践してみてください♪
まずは、基礎体温測定の流れです。
大きく分けて、この3つの事を行います。
1. 寝る前に体温計を枕元に準備
2. 朝、起床後すぐに測る
3. 測った体温を記録
続いて、
正しい基礎体温を測る為の4つのポイントです。
1. 毎日、出来るだけ同時刻で測る
アラームをセットするなどして、
出来るだけ同時刻に測るようにします。
睡眠時間の長さによって基礎体温は変化してしまいます。
だからといって、
あまり神経質になる必要はありませんが…
出来る限り、規則正しい生活で、
毎日、同じ時刻に測るよう心掛けましょう。
また、毎日の記録が大切なので、
もし起床時刻がずれても測るようにしてください。
2. 口の中で測る
普段、熱があるかないかの体温測定は
脇に挟むタイプの体温計を使用する方が多いと思います。
しかし、基礎体温は口の中で体温を測ります。
(舌の裏に体温計を入れて測ります)
基礎体温は0.3~0.5度といった
少しの体温変化からそのリズムを把握します。
脇で測る場と、外気温や汗によって
体温が多少変化してしまうのです。
ただし、風邪をひいてしまって熱があるかも…
というような、
約1度以上の変化を見るような場合は、
脇で測るタイプで良いと思います。
しかし、
0.3度程度の変化を見る基礎体温は
外気温や汗に影響されない、口内測定の必要があるのです。
いつも舌の同じ場所で測るようにしましょう。
3. 体温と一緒に体調や気分もメモする
これは、基礎体温のリズムが崩れた時に、
医師へ受診する際に役立ちます。
また、毎月の体調や気分のサイクルを
把握することが出来るようになります。
毎日じゃなくても構いませんので、
一言日記の感覚で、書いてみると良いと思います。
4. まずは3ヵ月続ける
いくら簡単なことであっても、
毎日続けるということは、意外と難しいですよね。
ですが、
基礎体温は毎日の記録の積み重ねで、
その人のリズムを把握できるようになります。
せっかく基礎体温を測ってみようと決めたのなら、
まず、3か月を目標に頑張ってみましょう。
もし3か月続けられたら、
きっと、その時はすでに毎日の習慣となっていて、
何も億劫に感じていないはずです♪
体温変化で分かる身体の変化とSOS
基礎体温を測ることで、身体の変化や状態など様々なことが分かります。
体温変化で分かる8つの状態とは、、、
1. 生理予定日が分かる
2. 妊娠しやすい時期が分かる
排卵日前後(排卵期)が、妊娠しやすい時期です。
3. 排卵があるか分かる
排卵日(低温期と高温期の境い目)です。
4. 女性ホルモンが正しく分泌されているか
女性ホルモンは、
妊娠や出産に必要不可欠なものです。
妊娠の可能性が無く、低温期と高温期が
正しく繰り返されていない場合、
女性ホルモンの分泌に、異常がある可能性があります。
女性ホルモンが正常に分泌されていないと、
妊娠が難しくなったり、様々な問題が起こります。
婦人科で医師の診断を受けるようにしましょう。
5. 自分の体調や気分の浮き沈みのサイクルが分かる
体温と一緒に体調や気分をメモしましょう。
6. 妊娠しているかいち早く分かる
低温期が訪れず、高温期が21日以上続きます。
また、生理も止まります。
7. 流産しているか分かる
妊娠が判明した後、高温期から急に低温期になったら、
流産の危険が考えられます。
こちらの記事で、
流産の兆候と症状を解説していますが、
場合によって医師の診察が必要です。
>妊娠初期の流産。その兆候と症状とは?赤ちゃんを守る10の予防策
8. 更年期になったか分かる
更年期になると基礎体温のリズムが崩れます。
※妊娠の可能性が無い場合に限ります。
また、生理不順になったり、経血の量も減ったりします。
そのはかにも、気分の落ち込みや
様々な体調不良が起こることもあります。
簡単に挙げただけでも8つのこと。
これだけの事が自分で分かるようになります。
なんとなく…といった曖昧な感覚だけでなく、
基礎体温によって、いち早く
自分の身体の変化に気づくことができるのです。
それは、つまり…
妊娠や、もしも治療が必要な病気の場合でも、
いち早く医師の診察を受けることができる
ということです。
まとめ
妊娠初期の体温低下、また、基礎体温について詳しく紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。
体温が下がる要因はいくつかありますが、
個人差によっては、ここで紹介したものに
当てはまりづらいこともあります。
妊娠初期は、ママにとっても、
お腹の赤ちゃんにとっても、とても大事なときです。
安易な自己診断は
くれぐれも避けるようにしてくださいね。
当サイトでは、ほかにも妊娠初期の
様々な不安、悩みを解消する記事を紹介しています。
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こちらもぜひ、参考にしてみてください。
また、基礎体温の計測は
できれば習慣にすることをおすすめします。
基礎体温を測り、リズムを把握するだけで、
自分の体の変化に気付くことが出来、
それに合った行動をとることが可能です。
それは、
妊娠初期に気を付けなければいけない
「早期流産」の予防にもなります。
是非、ここでの情報を参考に
基礎体温の測定を習慣化させてください!