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マヤ・アンジェロウって誰?生誕90周年記念Googleロゴが、YouTube銃撃事件と重なるのは偶然か?

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本日2018年4月4日のGoogleロゴが、マヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)氏の生誕90周年を記念したロゴになっています。

マヤ・アンジェロウは公民権運動の活動で有名な詩人

マヤ・アンジェロウは誰かというのを知らなかったので調べてみました。



Wikipediaによると、なんとあの「I have a dream.」の演説で有名なマーチン・ルーサー・キングとともに活躍した公民権運動の代表的な活動家としても活躍した詩人のようです。公民権運動といえば、1950年代から1960年代にかけてアメリカで勃興した黒人に対するさまざまな人種差別を打破すべく行われたさまざまな活動です。1993年にはビル・クリントンの大統領就任演説で詩を朗読しているようです。その結果、2011年には大統領勲章をもらっているようですが、惜しくもその3年後の2014年に亡くなっています。

幼少期ずっと壮絶


AFP通信の記事によると、1928年にアメリカのミズーリ州に生まれたものの両親が離婚し、7、8歳の時に母親の交際相手から性的虐待を受けたという壮絶な過去があるようです。しかも、その相手は後に殺害されており、小学生の間ずっと言葉を発さない代わりに文章を書くことに専念したということです。

ちょうど第二次世界大戦が始まった13歳ごろには、ダンスと演技を学ぶためにカリフォルニア州サンフランシスコに引っ越したそうです。17歳で未婚のまま息子を出産するとその生活を守るために黒人女性初のケーブルカー車掌など職を転々としたようです。1950年代、舞台活動を始めるとともにちょうど黎明期の公民権運動が勃興し目立つ存在になっていったようです。

なお、この「息子」というのが動画の途中でナレーションをしている「ガイ・ジョンソン」だそうです。

詩人としてのマヤ・アンジェロウ

日本語のWikipediaはあまり詳しくないので英語のWikipediaも調べてみることにしました。


Chronology of autobiographies
  • I Know Why the Caged Bird Sings (1969): Up to 1944 (age 17)
  • Gather Together in My Name (1974): 1944–48
  • Singin' and Swingin' and Gettin' Merry Like Christmas (1976): 1949–55
  • The Heart of a Woman (1981): 1957–62
  • All God's Children Need Traveling Shoes (1986): 1962–65
  • A Song Flung Up to Heaven (2002): 1965–68
  • Mom & Me & Mom (2013): overview

これらが代表的な著作のようですね。そのうち、1969年の「I Know Why the Caged Bird Sings」は「歌え、翔べない鳥たちよ」として日本語にも翻訳されて出版されているようです。



動画最後の「I RISE」とは?

動画でずっとナレーションされているのは、マヤ・アンジェロウさんの「STILL I RISE」という詩のようです。
長いですが引用します。横についている邦訳は、Googleの動画の中でついていた字幕を記述しています。

Still I Rise

You may write me down in history (私を歴史に記せばいい)
With your bitter, twisted lies, (あなたの悪意でねじ曲げた嘘で)
You may trod me in the very dirt (私を泥の中に踏みつければいい)
But still, like dust, I’ll rise. (それでも塵のように私は立ち上がる)
 
Does my sassiness upset you? (私が生意気だから気を悪くした?)
Why are you beset with gloom? (どうして沈んだ顔をしているの?)
‘Cause I walk like I’ve got oil wells (私が居間に油田を手に入れたような足取りで)
Pumping in my living room. (歩いているからなのね)

Just like moons and like suns, (まるで月と太陽が)
With the certainty of tides, (潮の満ち引きを起こすように)
Just like hopes springing high, (希望が高く湧き上がるように)
Still I’ll rise. (私は立ち上がる)

Did you want to see me broken? (傷ついた私が見たかった?)
Bowed head and lowered eyes? (頭を垂れ 目を伏せ)
Shoulders falling down like teardrops, (こぼれる涙のように肩を落とし)
Weakened by my soulful cries? (心から泣き弱った私を)

Does my haughtiness offend you? (私が強気だから気を悪くした?)
Don’t you take it awful hard (そんなにうろたえないで)
‘Cause I laugh like I’ve got gold mines (私が笑っているからって)
Diggin’ in my own backyard. (まるで裏庭に金の山を掘り当てたようにね)

You may shoot me with your words, (私を言葉で撃てばいい)
You may cut me with your eyes, (私を視線で切り裂けばいい)
You may kill me with your hatefulness, (私を憎悪で殺めればいい)
But still, like air, I’ll rise. (それでも生命のように私は立ち上がる)

Does my sexiness upset you? (私が魅力的だから動揺した?)
Does it come as a surprise (意外だったかしら?)
That I dance like I’ve got diamonds (私が踊っているなんて)
At the meeting of my thighs? (まるで太ももにダイヤを挟んでいるようにね)

Out of the huts of history’s shame (歴史の恥という小屋から抜け出し)
I rise (私は立ち上がる)
Up from a past that’s rooted in pain (痛みに根付く過去からはい上がり)
I rise (私は立ち上がる)
I’m a black ocean, leaping and wide, (私は黒い海 激しく波打ち)
Welling and swelling I bear in the tide. (うねり 膨らみ 潮の中で耐える)

Leaving behind nights of terror and fear (おびえ 恐れ続けた夜を背に)
I rise (私は立ち上がる)
Into a daybreak that’s wondrously clear (驚くほど澄んだ夜明けへと)
I rise (私は立ち上がる)
Bringing the gifts that my ancestors gave, (祖先からもらった贈り物を手に)
I am the dream and the hope of the slave. (私は奴隷の希望 そして夢)
I rise (私は立ち上がる)
I rise (私は立ち上がる)
I rise. (私は立ち上がる)
出典:Googleロゴ内動画より https://www.google.co.jp

「それでも立ち上がる」が銃撃事件を思い起こす

最初この動画を見たときにてっきり今朝に起きたYouTube襲撃事件に対するメッセージなのかと思いました。
ちょうど数時間前に、アメリカのYouTube本社に、銃を持った女性が襲撃し、4人負傷し犯人は自殺するという衝撃的な事件があったためです。


特に、詩の中の以下の部分が完全に今回の事件とリンクします。

You may shoot me with your words, (私を言葉で撃てばいい)
You may cut me with your eyes, (私を視線で切り裂けばいい)
You may kill me with your hatefulness, (私を憎悪で殺めればいい)
But still, like air, I’ll rise. (それでも生命のように私は立ち上がる)

アメリカでは先日の高校での銃乱射事件をうけて、銃規制に対するデモが起きている矢先に世界的企業のYouTubeでも銃撃事件が起きるというのはあまりにショッキングな出来事です。
もしかすると、毎回議論が起きてはなんとなくうやむやになっているアメリカの銃規制についても、ついに1950年代の公民権運動のように当時は絶対に無理だと思われていた大きな変化がおきる兆しなのかもしれません。
そんな運命を感じさせられる今回のGoogleロゴ「マヤ・アンジェロウ生誕90周年」でした。







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